内因性アポトーシスシグナル経路

 

アポトーシスを開始する内因性アポトーシスシグナル伝達経路は多様な非受容体媒介性刺激にかかわる。それは細胞内の標的に直接作用する細胞内シグナルを生成し、ミトコンドリアによって開始された事象である。

内因性アポトーシスシグナル伝達経路を開始させる刺激は、正または負のいずれかの様式で作用し得る細胞内シグナルを生じる。負のシグナルは特定の成長因子、ホルモンおよびサイトカインの欠如にかかわる。これらの要素は細胞死プログラムの抑制の失敗を引き起こし、それによってアポトーシスを引き起こす可能性がある。

言い換えれば、要素の撤回、アポトーシス抑制の喪失、およびその後のアポトーシスの活性化がある。積極的に作用する他の刺激としては、放射線、毒素、低酸素、高熱、ウイルス感染、およびフリーラジカルが挙げられるが、これらに限定されない。

これらの刺激はすべてミトコンドリア内膜の変化を引き起こし、それがミトコンドリア膜透過性遷移現象(MPT)孔の開放、ミトコンドリア膜貫通電位の喪失、および2つの主なグループの正常に隔絶されたアポトーシス促進タンパク質の膜間スペースから細胞質への放出をもたらす。最初のグループは、チトクロムc、Smac / DIABLO、およびセリンプロテアーゼHtrA2 / Omiからなる。これらのタンパク質はカスパーゼ依存性ミトコンドリア経路を活性化する。チトクロムcはApaf-1とプロカスパーゼ-9と結合して、それを活性化し、「アポトソーム」を形成する。

このようにして形成したプロカスパーゼ9のクラスター化はカスパーゼ9の活性化をもたらす。Smac / DIABLOおよびHtrA2 / Omiは、IAP(アポトーシスタンパク質阻害剤)活性を阻害することによってアポトーシスを促進すると報告されている。ほかのミトコンドリアタンパク質はIAPと相互作用し、そしてその作用を抑制すると同定されているが、遺伝子ノックアウト実験は、IAP単独への結合がミトコンドリアタンパク質を「アポトーシス促進性」として標識するのに十分な証拠ではないことを示唆する。

intrinsic apoptosis signaling pathway