皮膚がんのための薬物標的

皮膚がんのための薬物標的

皮膚がんのための薬物標的:薬理学情報

皮膚がんのための薬物標的:バイオ試薬

皮膚がん治療薬として承認された薬物の薬物標的:SMO

薬物標的 抗がん剤 会社
SMO vismodegib Roche
SMO sonidegib Novartis

PATCHED遺伝子(PTCH)は基底細胞癌、とりわけ常染色体優性遺伝性疾患である母斑性基底細胞癌症候群 (Nevoid Basal Cell Carcinoma Syndrome: NBCCS)の原因遺伝子と考えられる。SHHの膜受容体であるPatched-1(PTCH-1)と呼ばれる細胞膜表面の受容体にSHHが結合することによって、やはりSHH受容体複合体のコンポーネントであるSmoothened (SMO)の抑制がはずれ、細胞内にシグナルが伝わっていく。 (Xie J, et al. Activating Smoothened mutations in sporadic basal-cell carcinoma[J]. Nature, 1998, 391(6662): 90-92.)

皮膚がん治療薬として承認された薬物の薬物標的:BRAF, MEK

薬物標的 抗がん剤 会社
BRAF Vemurafenib Plexxikon and Genentech
BRAF dabrafenib GlaxoSmithKline
MEK1 MEK2 trametinib
MEK1 MEK2 cobimetinib

MAPKシグナル伝達の調節不全は黒色腫の顕著な特徴であり、転移性皮膚黒色腫を有する全患者の約半数がBRAF遺伝子に突然変異を有する。特に、BRAFV600変異メラノーマ細胞はRAF/MEK/ERKシグナル伝達に依存している。国際的多施設ランダム化第III相試験で確認された改善された全生存率に基づいて、BRAFの2つの小分子阻害剤であるvemurafenibとdabrafenib、およびMEKの1つの阻害剤であるtrametinibは転移性BRAF突然変異体黒色腫治療薬として承認された。dabrafenibとtrametinibの組み合わせは現在、世界中の様々な国に承認され、登録され、使用されている。(Welsh SJ, et al. Management of BRAF and MEK inhibitor toxicities in patients with metastatic melanoma. Therapeutic Advances in Medical Oncology. 2015;7(2):122-136.)

皮膚がん治療薬として承認された薬物の薬物標的:PD-1

薬物標的 抗がん剤 会社
PD-1 Pembrolizumab Merck Sharp & Dohme Corp
PD-1 Nivolumab Bristol-Myers Squibb

PD-1チェックポイントは免疫反応機能亢進に対するコントロールとして機能する。 しかしながら、それは腫瘍がT細胞を阻害し、そして抗腫瘍免疫応答を遮断する手段でもある。PD-1 と PD-L1 および PD-L2の間の相互作用は通常、Tリンパ球機能を低下させることによって免疫応答を阻害する。シグナル伝達はT細胞の活性化、増殖、およびサイトカイン産生を阻害する。多くの腫瘍はPD-L1を発現し、それからPD-1チェックポイントによってT細胞の負の調節を誘導する。最近、抗PD-1モノクローナル抗体nivolumabとpembrolizumabがFDAに承認された。これらの薬物はT細胞と腫瘍細胞との間のPD-1およびPD-L1のチェックポイント結合を阻害し、したがって免疫応答を誘導する。これは進行した黒色腫患者にとって新しい効果的な治療法であろう。

皮膚がん治療薬として承認された薬物の薬物標的:CTLA-4

薬物標的 抗がん剤 会社
CTLA-4 Ipilimumab Bristol-Myers Squibb

T細胞応答の重要な負の制御因子であるCTLA-4は、抗腫瘍免疫応答を制限することができる。Ipilimumab (MDX-010)は、CTLA-4を介したT細胞抑制を克服して腫瘍に対する免疫応答を増強する完全ヒト型モノクローナル抗体である。進行した黒色腫患者の前臨床および初期の臨床研究では、Ipilimumabが単独療法として、および化学療法、ワクチン、またはサイトカインなどの治療法と組み合わせて、抗腫瘍活性を促進するということを示した。 (Weber J. Review: Anti–CTLA-4 antibody ipilimumab: Case studies of clinical response and immune-related adverse events[J]. The oncologist, 2007, 12(7): 864-872.)

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