免疫沈降/IP-raji 細胞ライセート

免疫沈降は、沈降可能なマトリックスに付着した特異的抗体に結合することによって抗原を単離する技術である。また、ゲル濾過や密度勾配沈降などの他の技術によって分離されたタンパク質分画を分析するためにも使用される。免疫沈降のための抗原の供給源は、非標識細胞または組織、代謝的または内在的に標識された細胞、またはインビトロ翻訳タンパク質であり得る。このユニットでは、種々の手段によって溶解された懸濁細胞または接着細胞を用いた広範囲の免疫沈降技術が記載された。通常、プラズマ導入された細胞または天然細胞は、免疫沈降のための理想的な試料である。

Raji細胞株は、造血起源の最初の連続ヒト細胞株である。この細胞株はある異常なEpstein-Barrウイルス株を産生し、臍帯血リンパ球を形質転換し、Raji細胞の早期抗原を誘導する。3つの株は全て染色体8と22との間に転座が起こったが、染色体22を含む転座とラムダ鎖合成の間の通常の一致性とは対照的に、これらの細胞は免疫グロブリンM鎖のKappa型軽鎖を合成する。Kappa遺伝子も一つのλ遺伝子も再構成される。これらの発見は、転座が免疫グロブリン遺伝子再構成とは別個の事象として生じ得ること、または提案された免疫グロブリン遺伝子再構成の階層配列が必ずしも遵守されないことを示す。このデータはまた、染色体8の長腕と免疫グロブリン遺伝子を有する染色体との間の転座を含む細胞において、発現される免疫グロブリン遺伝子にかかわらず、細胞のmyc発現の変化が起こり得ることを意味する。Raji細胞は、トランスフェクション宿主として広く使用されており、また、造血細胞および他の細胞悪性腫瘍を理解するためにも使用されている。また、免疫グロブリンGに対するFc受容体と同様に、ある補体成分に対する多くの受容体を有し、発現する免疫複合体の検出にも使用される。