免疫沈降/IP-NIH / 3T3細胞ライセート

免疫沈降は、沈降可能なマトリックスに付着した特異的抗体に結合することによって抗原を単離する技術である。また、ゲル濾過や密度勾配沈降などの他の技術によって分離されたタンパク質分画を分析するためにも使用される。免疫沈降のための抗原の供給源は、非標識細胞または組織、代謝的または内在的に標識された細胞、またはインビトロ翻訳タンパク質であり得る。このユニットでは、種々の手段によって溶解された懸濁細胞または接着細胞を用いた広範囲の免疫沈降技術が記載された。通常、プラズマ導入された細胞または天然細胞は、免疫沈降のための理想的な試料である。

NIH 3T3細胞は、1962年にニューヨーク大学医学部の病理学科のジョージ・トダロ(George Todaro)とハワード・グリーン(Howard Green)の2人の科学者によって確立された細胞株に由来する。彼らはもともとスイスアルビノマウス胚組織から3T3細胞を得た。3T3細胞株は標準的な線維芽細胞株となった。これは、細胞の移入および接種プロトコールを意味し、つまり「3日間移入、3×10^5の細胞を接種する」である。このプロトコルを使用して、不死化細胞株は約20〜30世代のin vitro増殖後に細胞培養物において増殖し、安定化し始める。

Swiss 3T3細胞は、テマゼパムおよび他のベンゾジアゼピンによって阻害される。細胞株はもう阻害されないが、元の細胞は極めて接触阻害されている。3T3細胞は、肉腫ウイルスのフォーカス形成ならびに白血病ウイルスに感受性が高い。

3T3細胞はまた、ポリオーマウイルスおよびSV40による形質転換に対して受容性がある。リゾホスファチジルコリン(lyso-PC)は、プロテインキナーゼC非依存性経路によってAP-1活性およびc-jun N末端キナーゼ活性(JNK1)を誘導する。