免疫チェックポイントとは


図1 免疫チェックポイント相互作用の模式図

免疫チェックポイントは、免疫応答の過程においてT細胞受容体(TCR)の抗原認識を調節するための一種のシグナルである。 免疫チェックポイントには2種類のシグナルが含まれている。
(1)共刺激免疫チェックポイント:免疫の進行を刺激する。例えば、CD28、ICOS、CD137など。
(2)共抑制免疫チェックポイント:免疫の進行を阻害する。例えば、PD1, CTLA-4, VISTA
免疫系が病原体を攻撃しているとき、これらの免疫チェックポイント分子は正常組織を損傷から保護することができる。癌細胞は、免疫チェックポイント関連タンパク質を調節不全にすることによって免疫攻撃から巧妙に逃げる。免疫チェックポイント療法は、共刺激シグナルのアゴニストまたは阻害シグナルの拮抗薬を用いて免疫系を機能させることに依存している。

近年、よく研究されている免疫チェックポイント受容体は2つある:細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA4;CD152としても知られる)およびプログラム細胞死タンパク質1(PD1;CD279としても知られる)。対応する抗体は、受容体の機能を阻害し、そして抗腫瘍免疫を増強し得る。さらに、抗癌療法の有望な標的を代表する複数の追加の免疫チェックポイントが活発に開発中であり、より多くの癌に対する免疫チェックポイントに基づくより多くの治療法が市場に現れている。

免疫チェックポイントとは: 参考文献

Pardoll DM. The blockade of immune checkpoints in cancer immunotherapy. Nat Rev Cancer 2012; 12:252–64.
Christopher J. Nirschl and Charles G. Drake. y. Molecular Pathways: Coexpression of Immune Checkpoint Molecules: Signaling Pathways and Implications for Cancer Immunotherapy. Clin Cancer Res; 19(18); 4917–24.